【Destiny2】ラスプーチンの制作秘話!開発者が紡ぐ物語

5月 29, 2020destiny2(デスティニー2)PS4

gamersのmontarosuです。

私達の普遍的な生活の中で、Destiny2は"刺激"であり、また同時に”安らぎ”であり、それは私達にとって"もう一つの生きる世界"と言っても過言ではないでしょう。そんな、私達が仲間と共に感受する些細なひと時は、自身らで築き上げた物語のように思えて、その実制作スタッフの物語が陰ながら現れ出たものです。

ただプレイしているだけでは気づけない、思いや努力、試行錯誤の末創られた、ラスプーチンの制作秘話をお話していきたいと思います

BUNGIE.NET「二人のための塹壕」

二人のための塹壕

ラスプーチンの塹壕には、なんとも表現し難い落ち着いた雰囲気があります
どこか懐かしいような。ずっと私達を待ってくれていたような  
ごくごく当たり前のように施設を利用する私達ですが、そこには他ならぬワケがあります

現在を含む今後のシーズン展開にはラスプーチンが深く関わっており、地球を守るにあたってラスプーチンとガーディアンが手を組むのは必要不可欠。その為、開発陣はプレイヤーとラスプーチンの距離を縮める空間を創る必要がありました

Destinyの物語ではラスプーチンとバンガードの関係が希薄になっていたことを考えると、難しい仕事でした。しかし、シティ上空に新たな脅威が現れたことで、両者は選択を迫られることになりました。力を合わして生き残るか、孤独に滅びるかという二択です。生き残るという選択肢は、ガーディアンにとっては今までにない方法でラスプーチンと手を組むことを意味していました。

ガーディアンに、命を預けてもいいと思えるほど彼を信頼してもらうのは簡単なことではありません。作家、デザイナー、エンジニア、そしてディマをはじめとするアーティストの力が試されることになりました。こうして、過去最強の軍事情報知能を、もう少し人間味のある存在へと変える取り組みが始まったのです。

Bungie net 二人のための塹壕

デザイナーの思想

Destiny2をプレイすれば自ずと目に付くコンセプトアート。これらはデザイナーの「ディマ」さんが手掛けたもので、Destiny2の世界観から切っても切り離せない " 美 " だと言えます。

当たり前のように存在する " 美 " ですが、そこには「ディマ」さんの確固たる思想がふんだんに含まれています

ダークでミステリアスな中世のデザインがDestinyに合っていると感じるとディマは言います。「中世デザインの多くはオカルト的な印象を与えます。解剖学を無視した感じの素朴な描き方ですが、それでも形になっているんです。宇宙を舞台にしたダークファンタジー劇にはぴったりだと思います」

彼はまた、個人的な経験が強く反映されすぎないように意識していると話します。「私はロシア出身で、子供の頃の思い出を作品に投影するのが好きなんです。不死身のカシチェイ,イリヤー・ムーロメツ,バーバ・ヤーガなどのロシアの古い童話もそうですし、曽祖母の村で森や田舎を探索して過ごした夏には、すごく大きな影響を受けました。子供の頃のあの感覚をまた味わいたいという思いが常に自分の中にあるんだと思います」

Bungie net 二人のための塹壕

快適な空間を

ラスプーチンの外観を創り上げる際、「ディマ」は具体的なイメージがあったと言います。

「私の参考用ボードには、『ブレードランナー』に出てくるデッカードのアパートの写真が貼ってあります。自分が求めているイメージにぴったりでした。落ち着いた証明に照らされた居心地のいい静かな場所で、プレイヤーが集まってくつろげるような空間です。私はゲームの中で静寂に包まれる瞬間が好きなんです。撃たれることもなく、リラックスして一息つける時間です。ミッションやコンテンツをプレイしていなくても、そこにいたくなるような空間を作りたいと思いました。」

ラスプーチンと共にいながら快適な空間というのを実現するのは難解なパズルを完成させるようなものでした。空間を安全で快適なものにするのは簡単です。ですが、巨大なデジタル眼球が部屋の中心から目を光らせている状態で、その空間を快適なものにするというのは、簡単にできることではありません。

Bungie net 二人のための塹壕

ラスプーチンの懐古

ラスプーチンには居心地の良さだけでなく、ストーリーとの密接な関係性が必要です。
そこで「ディマ」は疑問を持ちました。「なぜこの塹壕はプレイヤーに見つかる前から存在していたのか?」

「中に入るとすぐに、この場所がなんらかの目的のために使われていたことが分かります。この部屋には目的と機能がありました。ゲームプレイのためだけに作られた場所ではありません。これらの塹壕はかつて熾天使の研究者たちがラスプーチンと話し、彼の通信を解読する場所だったのではないかと私は考えました」

ディマは時代を感じさせることを重視し、自分が興味を持っていたインダストリアルデザインを基にデザインを描きました。「部屋にはラスプーチンが研究者たちと会話をする際に使っていたスピーカーが1台あります」と彼は説明します。「天井の大きなクラスターにはケーブル、センサー、カメラが繋がれており、カメラはラスプーチンが話し相手を見ることができるように部屋の中心を向いています。そして、彼らが話をしている間、コンソールに座っている人たちが、ラスプーチンの言葉を全て解読して保存するという記録作業を行っています。塹壕の中に入ると、ラスプーチンを作った熾天使の研究者たちのかつての様子が浮かんでくるはずです」

Bungie net 二人のための塹壕

塹壕には、雰囲気を盛り上げつつストーリーに深みを与える要素が含まれています。先日話題になった電光掲示板や、ラスプーチンの目等がまさにそれにあたるもので、ピラミッドが太陽系に接近している様子にDestiny界隈は大いに騒ぎました。しかし、「ディマ」は言います。

「電光アナログマップを作りたかったんです」と彼は言います。「自分のために作ったようなものですね。絶対に塹壕の中に欲しいと思って」やらない理由がありませんよね。誰しも巨大なライトブライトのおもちゃで遊ぶのを夢見たことがあるでしょう?

Bungie net 二人のための塹壕

「あのマップが大きな反響を呼ぶとは思っていませんでしたし、正直特に注目してもらえるとも思っていませんでした。しかし今までの反応を見ていると、多くの人がこのマップに興味を持ち、どんな意味があるのか推測し始めたようです。たくさんのメッセージをいただき、塹壕の中でもそのマップがお気に入りだと言ってもらえたのは、とても嬉しかったです」

Bungie net 二人のための塹壕

ラスプーチン

Bungieに入社してから5年間、ディマは息づく世界の構築に尽力する同僚たちと一緒に仕事をしてきました。彼と話をしていると、情熱を持った人たちが集まって仕事をすると素晴らしいアイデアが必ず生まれるという印象を受けます。巨大な光る眼球が掲げられた、温かみある光に照らされた塹壕もまさにそのひとつと言えるでしょう。

Bungie net 二人のための塹壕

ラスプーチン一つをとっても、空間を創り上げることは大変な作業であり、そこには開発陣の思いやアイディアがぎっしりと詰まっています。そしてまた、私達が堪能するこの世界は優れたデザイナーなしでは実現し得なかったことだと思います。

今後プレイしていくにあたって、こうした世界観の端々に注視してみてください。それはきっとあなたに新たな気づきを与え、より没頭できるゲームへと昇華してくれるはずです。